COLUMN

お庭のルーティーン

広さを活かした庭づくり。
ニューノーマルな今だから、
庭との対話を大切に

郊外の一軒家にお住まいの
Mさんご一家。
家の建て替えに伴い、
たくさんの木々の手入れに苦労していた
庭をリガーデンすることに。
広い敷地を活かした庭づくりのプロセスや、
活用方法などをご紹介します。

コロナ禍に親子ではじめたキッチンガーデンは「自然の学び場」

コロナ禍でキッチンガーデンを始めたと伺いました。

Mさん旦那様
「新型コロナウイルスの影響で仕事がほぼリモートワークになったタイミングだったので今ならできるかなと思って始めました。採れたて野菜をバーベキューで焼いて楽しんでいます。娘に『野菜はスーパーで売っているだけではなく作るものなんだよ』ということを伝えたかったのもあります」

Mさん奥様
「このスペースは陽当たりもよく、前の家でも小さな菜園だった場所なので、芝を敷かないでおいたんです。こうして敷地内に余白があるので、ライフスタイルの変化によって庭づくりで新しい試みをしていけるんですよね」

野菜づくりは大変ではないですか?

Mさん旦那様
「雑草を抜くぐらいで、そこまで手をかけていません。大変だと感じない範囲で続けています。娘が目を輝かせて野菜を収穫しているのを見ると嬉しくなりますね」

キッチンガーデンでピーマンを収穫。
ウッドデッキでランチを食べるのが家族の安らぎの時間だそう。

庭と家が一体化。自然の中で暮らせる

庭ができる前と後で生活にどのような変化があったのか教えてください。

Mさん旦那様
「庭の手入れは生活の一部になっています。毎朝、庭に出て植物に触れるのがルーティーンになりました。この夏は娘と一緒にひまわりを育てたのですが、たくさん花が咲いたことが娘も嬉しかったようです。

今はリモート勤務ですが、会社に出社する生活に戻ってもこの習慣は続くと思います。こうして庭で過ごす時間は日々の楽しみのひとつですね」

Mさん奥様
「自分たちが悩んで選んだ草木が育って、だんだんと緑が茂っていく過程を見られることが贅沢だなと思います。今までは『庭の掃除や手入れをしなきゃ』という義務感があったんですけど、今はありません。


もともと花や植物が好きで、どうしてもとお願いして植えたユーカリとミモザの木を日々眺め、枝が伸びれば剪定して、室内に飾ったり、ドライにしたり。庭で育つ植物たちがお部屋の中も彩ってくれます。

庭と家が一体化しているような、庭も含めてまるっと自分たちの家、という感覚です。自然の中で暮らしている感じがしますし、季節の移ろいも感じられます」

取材中も緑の香りが心地よく、Mさんご一家が自然体で心から庭のある暮らしの喜びを感じていることが伝わってきました。

M家お庭のルーティーン

平日編
  • 旦那さんと娘さんで朝の10分散歩
    Mさん旦那様
    「毎朝、娘と一緒に花や野菜の様子を観察し、不要な枝葉の剪定をします。木は自然の力でぐんぐん伸びてくれるので、水やりは毎日ではなく、必要に応じてしています」


  • 午後

    午後:娘さんのお遊びタイム。
    Mさん旦那様
    「収穫したひまわりの種は、次の夏にまた娘と一緒に一から育てるためにとっておきます」
    そしておやつはブルーベリーの木から、自分で摘んで、いただきます。

  • キッチンガーデンの野菜が食卓に。畑で採れたバジルでジェノベーゼソースを作りました。



休日編
  • 午前中

    広い敷地をゆっくり自分のペースで芝刈りするのは、庭と向き合う大切な時間。
    Mさん旦那様
    「午前中だけだったり、時には集中的にやったり、その日の気分や天候で変えています。作業後の疲労感が心地よいです」


  • 午後

    お友だちと水遊び。時間を忘れて思い切り満喫します。


  • ライトアップされた庭でバーベキュー。
    Mさん旦那様
    「大人数でワイワイするのはまだ先になると思いますが、年齢の近い子供を持つ友人家族と、夜空の下、お酒を飲んでくつろぎます」