家の印象は「庭」で決まる!
季節を感じる庭づくり。
庭のある暮らしを楽しみませんか。
(Mさん、旦那さん、娘さん)。
家族の希望を叶える庭を手がけたのは、GARDENS GARDENのオーナーデザイナー・宮本里美さん。
庭づくりに至るまでの宮本さんとの意外なコミュニケーション方法や、
GARDENS GARDENが大切にしている「庭育」についてお写真を交えてご紹介します。
五感がオープンになる庭は、子どもにとって“いちばん身近で安全な自然”
宮本さん
「Mさんには娘さんがいらっしゃるとのことなので、今回は特に『庭育』を意識しました。
庭は、子どもにとって、いちばん身近で安全な自然です。
庭の植物の葉や実の色、形、手触りを楽しむ、植物の香りを楽しむなど、庭を体全体で感じることで五感が開かれていきます。今まで気づかなかった小さな変化にも気づき心がちょっぴりときめいたり……。些細なことにも幸せを感じられるようになると毎日がとても楽しくなると思います」
宮本さん
「季節によって景色が少しずつ変わっていくことを考え庭をデザインしています。日常的に外から、お部屋から、眺めて、感じてもらえるととても嬉しいです」
Mさん
「庭の変化が毎日の小さな楽しみになっています。
あ、つぼみがついてる、とか、花が咲いた、とか。ジューンベリーの実がなったからジャムを作ろうとか。家は完成すると一区切りとなりますが、庭は暮らし始めてからもどんどん変化していくので、それが楽しいです」
シンボルツリーという言葉はあえて使わない。すべての植物が主役
庭を、そしてその家を象徴するシンボルツリーはどのように選んだのでしょうか。
宮本さん
「シンボルツリーという言葉は、あまり使いません。なぜかというと、すべての植物が主役であり、その家のシンボルになると思うからです。一年を通して四季折々主役がどんどん変わります。
庭のデザインをするときには、植物で強弱をつけてバランスをとります。玄関の近くの樹木は、自然とシンボルツリーのような存在になりますね。この庭なら、コハウチワカエデとアオダモです。
この2本をメインに木の大きさや樹形をしっかり見て選び配置しました。木の下をくぐって玄関を出入りするのは気持ちいいんじゃないかな、と想像したんです」
庭に小さな畑を。キッチンガーデンを楽しむ
足元に目を落とすと、玄関横のポットには、さまざまなハーブが植えられています。
「植物と暮らす」というコンセプトだけに、この庭に植えられている植物はどれも暮らしに役立つものばかりで食べられるものも多いです。
宮本さん
「大切な家族と一緒に、庭の植物を育て、収穫を喜ぶことは『暮らしを彩る』ことにもつながります。
手の込んだ畑を持つのは難しいかもしれませんが、小さな面積で持ち運びができるコンテナで、ガーデニングを気軽に楽しんでもらいたいと思いこの庭に合うハーブ類を選びました。ミントが2種類、チャービル、フェンネル、ローズマリー、ワイルドストロベリーなどです」
Mさん
「普段の生活の中で、ハーブを楽しめるのがとてもいいですね。この前は庭のミントを使って、娘と一緒にチョコミントアイスを作りました。
ハーブなど食べられる植物を植えた“キッチンガーデン”のおかげで、ローリエはフレッシュな方が乾燥したものより香りが優しいことや、ルッコラの花も食べられることを初めて知りました。ハーブ類を買わなくて済むようになったし、娘がザルを持って庭でハーブを摘んでいる姿を見ると、庭育っていいなあと思います」